アトピー肌の人のための保湿方法教えます!
アトピー性皮膚炎の人は、保湿ケアに十分注意が必要です。
どのような保湿剤でもよいと思って保湿すると、湿疹や赤みなどの症状が現れる可能性があります。
しっかり保湿することが大切ですが、アトピー肌に合った保湿剤を選ぶことも大切です。
ここでは、アトピーの人のための保湿について紹介します。
Contents
アトピーとは
アトピーとは、正式にはアトピー性皮膚炎といいます。
角質層の水分保持力が低く、皮脂の分泌が極端に少ないため、外的刺激に弱くなっていることが特徴です。
埃や花粉など、健康な肌であれば刺激を受けないものでも簡単に刺激を受け、
・湿疹
・びらん
・鱗屑(フケのようなもの)
などの症状が現れるのです。
アトピー性皮膚炎の原因は解明されていませんが、不規則な生活や遺伝、偏りのある食事などが関与しているといわれています。
これらの原因を排除しつつ、しっかりと保湿ケアをすることが大切です。
症状をうまくコントロールするために、薬を使用することもありますが、軽度であれ保湿ケアや生活の改善だけで症状を抑えることができます。
アトピーに向いている保湿剤
アトピー性皮膚炎は、保湿剤に含まれる添加物やアルコールなどの刺激を受け、症状が現れることがあります。
そのため、不純物ができるだけ含まれていない保湿剤を使用することが大切です。
アトピー性皮膚炎の人にすすめられるのがワセリンです。
ワセリンには不要な成分が配合されていないので、アトピー性皮膚炎を起こしにくいといわれています。
ただし、ただのワセリンは純度が低く、症状が現れる可能性があるので、純度が高い白色ワセリンを使用しましょう。
ただの白色ワセリンよりもプロペトの方が純度が高く、それよりも純度が高いのがサンホワイトです。
まずは、医師の診察を受けて、合っているワセリンを処方してもらいましょう。
ワセリン以外の保湿剤を選ぶのであれば、以下のようなものがおすすめです。
外気の水分で保湿する
外気の水分を肌に吸着させることで保湿するものがあります。
このような効果は、アミノ酸類やグリセリンが含まれたものにあります。
尿素にも同じ効果がありますが、肌への刺激が強いので、顔には使用しない方がよいでしょう。
水分を抱え込む
水分を蒸発させないように角質層や肌の表面で水分を抱え込む保湿剤がおすすめです。
このような効果は、
コラーゲン
エラスチン
ヒアルロン酸
などにあります。
これらの成分は元々肌に備わっているものですが、これらの生産が滞ると肌が乾燥しやすくなります。
水分を挟み込む
角質層には、細胞間脂質というものがあります。
細胞間脂質は、水分を挟み込むことで保湿する物質です。
これと同じような効果をもたらす保湿剤があります。
セラミド
水素添加大豆レシチン
スフィンゴ脂質
などの成分が含まれたものを使いましょう。
パッチテストの必要性
アトピーの人は、うかつに色々な保湿剤を使用してはいけません。
症状が現れたときに、どの保湿剤によるものかわからなくなるからです。
まずは、1つの保湿剤でパッチテストをしましょう。
赤身などの症状が現れた場合は、その保湿剤の使用は避けてください。
なお、すぐに症状が現れるとは限らず、数日経過してから赤みなどが出てくることもあるので、少なくとも5日間は塗り続けてください。
アトピーの対策
保湿だけではアトピーをコントロールすることは困難です。
ストレスを受けるとホルモンバランスが崩れ、免疫の低下を招きます。
その結果、アレルギー反応が出やすくなるのです。
できるだけストレスを受けないよう過ごすとともに、ストレスを溜めないようにすることが大切です。
ストレスの解消方法は人それぞれですが、趣味に没頭したり適度な運動をしたりすることがおすすめです。
また、適度な運動は血流を促進させる効果もあります。
血流がよくなると、皮膚に十分な栄養が供給されるようになり、ターンオーバーが整います。
ターンオーバーが遅れると角質が増殖して過角化が起こり、その結果毛穴が詰まってニキビができてしまう可能性があります。
また、十分な睡眠をとることも大切です。
十分な睡眠は成長ホルモンの分泌を活発にし、ターンオーバーを整えます。
また、ストレスの緩和にも役立つので、アトピーの人はしっかりと睡眠をとるよう心がけましょう。
良質な睡眠をとる
良質な睡眠をとるために、入浴は就寝の1時間前に済ませましょう。
体温が下がるときに眠くなるので、就寝の1時間前に入浴することで、ちょうど眠りたいときに眠気が出てくるようになります。
また、食事は就寝の3時間以上前に済ませましょう。
就寝前に食事をとると、胃が活発に動き、目が冴えてしまいます。
また、就寝前はスマホやテレビの画面を見ないよう注意してください。
活動時には交感神経、リラックスしているときには副交感神経が優位になるのですが、
強い光を見ると交感神経が優位になり、目が冴えてしまうのです。