サプリに入っている「こんにゃくセラミド」の効果・効能は?
セラミドは、肌の潤いを保つ成分です。
こんにゃくセラミドというものがありますが、これはどのようなものなのでしょうか。
ここでは、こんにゃくセラミドの効果や摂取の注意点について解説します。
Contents
こんにゃくセラミドとは
こんにゃくセラミドとは、こんにゃく芋が持つ植物性グルコシルセラミドという成分のことで、セラミドとグルコースが結合したものです。
こんにゃく芋に限らず、大豆や小麦、米など日本食に使用する食品にも含まれていますが、こんにゃく芋にはこれらの食品の7~16倍もの植物性グルコシルセラミドが含まれているといわれています。
こんにゃくセラミドに期待できる効果
グルコシルセラミドは、肌の内部にも存在しています。
肌の潤いを保つ役割を果たしており、セラミドが不足すると肌が乾燥して外部からの刺激に弱くなります。
通常、セラミドは肌の新陳代謝によって作られるのですが、体内に蓄積される際にグルコシルセラミドとスフィンゴミエリンに分解され、酵素によってセラミドに再合成されます。
ここで知っておきたいことは、セラミドを再合成するときにグルコシルセラミドが不足していると、再合成がうまくいかなくなり、セラミドが不足してしまうということです。
セラミドを含む化粧品は多々ありますが、グルコシルセラミドも一緒に補給することが大切ということを覚えておきましょう。
グルコシルセラミドを体内に取り入れることで結果的にセラミドが増えて、肌の潤いを保てるようになります。
肌の潤いを保てるようになれば、ニキビやシワ、たるみといった肌の老化やトラブルのリスクを低減できます。
こんにゃくセラミドの摂取方法
こんにゃくには、こんにゃく芋を
すりおろしたもの
乾燥させて粉末状にしたもの
があります。
植物性グルコシルセラミドは、こんにゃく芋をすりおろしたものに多く含まれています。
0kcalであるため、ダイエット食としても重宝するでしょう。
しかし、1日の必要量を摂るためには、こんにゃく芋を半丁(100g)食べ続ける必要があります。
こんにゃくを多く食べることで他のものを食べられなくなり、栄養不足に陥ってしまうと、肌も乾燥してしまいます。
そうならないように、植物性グルコシルセラミドはサプリで摂ることをおっすうめします。
植物性グルコシルセラミドが含まれる化粧品
植物性グルコシルセラミドが含まれる化粧品を使用することで、セラミドを増やすことができます。
しかし、植物性グルコシルセラミドは分子が大きいため、肌にうまく浸透しません。
浸透力を高めるためにナノ化したものや、肌への浸透力が高いグルコマンナンを使用したものなどを使いましょう。
セラミドを減らす食品に要注意
どのような成分は過剰に摂取すると、身体に何らかの悪影響を及ぼします。
セラミドを作る際には、必須脂肪酸のリノール酸が必要なのですが、リノール酸を過剰に摂取するとセラミドが減少してしまいます。
これは、リノール酸を過剰摂取したときに合成されるアラキドン酸による作用です。
アラキドン酸によってセラミドが減少すると、肌トラブルが起こりやすくなります。
また、動脈硬化や高血圧のリスクを高めるとの指摘もあるので注意が必要です。
リノール酸は、
コーン油
ベニバナ油
ひまわり油
グレープシードオイル
などに含まれているので、多量に摂取しないよう注意しましょう。
また、これらの油はマーガリンやドレッシング、インスタント食品などにも使用されています。
日常的に摂取していても適量の摂取であれば問題ありません。
ただし、これらの調味料や食品は脂質を多く含むので、コレステロールが溜まって動脈硬化が促進される恐れがあります。
セラミドを増やす食品
セラミドを増やす食品とは、すなわちセラミドの生産をサポートする食品です。
セラミドは、血行がよい状態で活発になるので、
玉ねぎ
キャベツ
里芋
カリフラワー
などを摂りましょう。
また、セラミドの合成を阻害する活性酸素を除去することも大切です。
抗酸化作用を持つ
トマト
ピーマン
人参
ほうれん草
などを摂りましょう。
肌の新陳代謝を高めるビタミン類の摂取も大切です。
肌の新陳代謝が高まると、古い角質が肌に留まりにくくなるため、くすみやニキビなどのリスクも下げることができます。
身体の内側と外側からアプローチをかける
セラミドは、経口摂取よりも肌に塗る方が効果を得やすいといわれています。
身体の内側と外側からアプローチをかけることで、より高い効果を得られるでしょう。
セラミドやグルコシルセラミドを含む化粧品を使用しつつ、セラミドを増やす食品を摂りましょう。
また、セラミドは肌の新陳代謝が低下すると減少してしまうので、
ストレス
睡眠不足
過労
喫煙
偏食
運動不足
などに注意してください。
規則正しい生活をおくり、ストレスをできるだけ溜めないようにすることが大切です。