乳酸菌と消化の関係。消化をよくする？乳酸菌は消化されて腸まで届かない？

「菌活」という言葉をみなさんは聞いたことがありますか？

婚活や就活、そして終活まで、活がつく活動がどんどん増えていますよね。

そんな中で菌活とは、健康や美容のためにカラダに良い菌を取り入れることを指します。

発酵食品やきのこなどがその対象として注目を集めているのです。

中でも今回は「乳酸菌」について焦点をあててご紹介していきます。

Contents

1 乳酸菌について
2 乳酸菌の種類
3 消化とは
- 3.1 消化が大切な理由
4 乳酸菌と消化の関係
- 4.1 腸の蠕動（ぜんどう）運動に欠かせない乳酸菌
- 4.2 ストレスなどが腸の蠕動（ぜんどう）運動の不活の原因
5 加齢で減少する乳酸菌の補充にはサプリメントがおすすめ

乳酸菌について

乳酸菌と言えば、菌とつくぐらいですから、細菌の一種で微生物に属しています。

細菌の仲間には私たち人間にとって害をもたらすものも多く存在しますが、乳酸菌は味の面でも栄養面・健康面でもプラスな働きをするものとして重宝してきました。

具体的には、炭水化物を発酵させてエネルギーに変換してくれた後、乳酸を生成してくれるのです。

1種類ではなく、色んな種類があり、例えば

・ビフィズス菌
・LG21
・ヤクルト菌

なども微妙な違いがありながら全て乳酸菌です。

乳酸菌の種類

先ほど挙げた通り、乳酸菌と言っても1種類に留まることはなく、数種類のものがあります。

ビフィズス菌

おそらく一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

実はこのビフィズス菌は既に私たちの腸の中にたくさん存在しています。

たくさんというのは、少なくて1兆個というレベルです。

多い人ではその10倍の10兆個いるとされています。

ビフィズス菌は乳酸だけでなく、酢酸を生成することもできる優秀な菌です。

形としてはアルファベットのYのような形をしていて、ヨーグルトに含まれています。

ブルガリア菌

ヨーグルトの名前としても有名ですが、ブルガリア菌は乳酸菌の1種です。

腸内環境を整え、私たちの免疫力や排便の働きを高めてくれます。

また、美肌効果も期待ができる優れた菌です。

菌の形ですが、細長い棒状なのが特徴です。

ビフィズス菌が腸内に住みつくことができるのに対して、ブルガリア菌は腸内に住みつくことはできません。

カゼイ菌

カゼイン菌は生きて腸に届く胃酸に強い菌です。

実はこのカゼイン菌が生きて腸に届くと認められた最初の菌なのです。

このカゼイン菌のすごいところは、体に良いとされているビフィズス菌を増やすことができ、悪いと言われている大腸菌を減らすことができるところにあります。

また、口内ではジンジバリス菌という菌と戦ってくれるので、歯周病予防や口臭の撃退が期待できます。

消化とは

消化は私たち人間が生きていく上で必要不可欠な仕組みと言えます。

私たちは普段、生活をしていますが、目に見えないもので動かされています。

それは、エネルギーです。

エネルギーがなければ、空気を吸うことも、笑うことも、仕事をすることも、勉強をすることもできません。

そしてそのエネルギーを作り出すのが「消化」なのです。

消化が大切な理由

私たちはご飯を食べますが、食べたご飯がそのままエネルギーになるわけではなく、消化をされて吸収できるようになります。

消化の定義としては、生物が摂取した物質を分解して利用可能な栄養素にする過程とあります。

消化をしてくれる体の場所を消化器官と呼び、それぞれ、口・食道・胃・小腸・大腸を指します。

私たちの身長は大体が2ｍ以内ですが、何と驚いたことに、腸の全長は9mあると言われています。

そして消化の結果、

・糖質はグルコース
・たんぱく質はアミノ酸
・脂肪は脂肪酸

に分解されるのです。

消化がいかに大切なものかがわかっていただけるでしょう。