プロテオグリカンの原料ってなに?どんな美容効果があるの?
美容によいとされる成分はたくさんあります。
その一つであるプロテオグリカンは、肌の弾力やハリを保つコラーゲンやヒアルロン酸の生成を促す働きがあるのです。
また、湿疹や赤ニキビ、しわ、たるみなどさまざまな肌トラブルの改善にも効果が期待できます。
ここでは、プロテオグリカンに期待できる効果や原料、摂取方法などをご紹介します。
プロテオグリカンとは
非常に希少な成分であるため、大量生産はできませんでした。
近年では、鮭の鼻軟骨に含まれるプロテオグリカンが化粧品に使用されており、広く普及するようになっています。
プロテオグリカンの役割
・皮膚では保湿成分
・関節ではクッション
としての役割を果たしています。
保水性に優れ、ヒアルロン酸やコラーゲンと同じく多くの化粧品に添加されています。
その保水力はヒアルロン酸以上ともいわれており、細胞の増殖を促す作用もあります。
このような作用により、肌を健康な状態に保ち、ターンオーバーを整える効果が期待できるのです。
また、
・コラーゲンやヒアルロン酸の生産を促す
・皮脂と水分のバランスを適正に保つ
働きもあります。
さらに、抗酸化作用と抗炎症作用もあります。
身体に取り込んだ酸素の一部が活性酸素になり、細胞を老化させます。
抗酸化作用とは、この活性酸素による細胞の酸化を抑制する働きのことです。
細胞の老化を防ぐということは、つまり肌の老化を防ぐということになります。
美しい肌をいつまでも保ちたい方は、抗酸化作用を持つ成分を身体の中と外から摂ることが大切です。
また、抗炎症作用により、赤ニキビや湿疹などの軽減に役立ちます。
これは、炎症を抑えるサイトカインというタンパク質の働きをサポートするためです。
プロテオグリカンによって得られる効果
プロテオグリカンによって肌がうるおい、ターンオーバーが整うことで、どのような効果を得られるのでしょうか。
肌が乾燥している状態では、ハウスダストや摩擦、紫外線などさまざまな外的刺激の影響を受けます。
肌がうるおっている状態では、そのような刺激から強くなっているため、ニキビや湿疹の他、シワやたるみなどの予防に繋がるのです。
また、肌のターンオーバーが整っているということは、適切な周期で肌が生まれ変わっているということです。
そして、メラニン色素の排出が正常に行われているということであるため、シミの予防にも繋がります。
本来、メラニン色素は紫外線などの刺激が肌の奥へと侵入しないようにブロックするものなのですが、肌のターンオーバーが乱れていると、メラニン色素が排出されずにシミとして肌に残ってしまうのです。
そして、コラーゲンやヒアルロン酸の生産が促されることで、肌の弾力が高まるとともに、肌がうるおいやすくなります。
これらの成分は加齢とともに減少するので、プロテオグリカンによって生産を促すことが大切です。
プロテオグリカンを含む美容液の選び方
成分によっては、肌への浸透量が決まっているため、単純に配合量が多いものを選べばよいという訳ではありません。
プロテオグリカンに関しては、含まれている量が多ければ多いほどに高い効果が期待できることが判明しています。
美容液の容量に対して、できるだけ多くのプロテオグリカンが含まれているものを選びましょう。
また、他にどのような成分が含まれているのか確認することも大切です。
防腐剤や着色料、香料などに対して肌が過敏に反応してしまう方もいます。
特に、安価な製品はこれらの成分が含まれていることが多いので注意しましょう。
そして、必須条件として加熱せずに作られているものを選んでください。
プロテオグリカンは熱を加えると変性してしまい、効果が失われるのです。
つまり、どれだけプロテオグリカンの含有量が多くても、加熱している時点で効果は期待できなくなります。
できれば見ておきたいことが原料の抽出方法です。
過去に毒性のある薬品を使って抽出されていましたが、現在では安全なクエン酸やアルカリ溶液などで抽出されています。
いまだに毒性のある薬品で抽出しているものもあるため、抽出方法が明記されているものを選ぶことをおすすめします。
鮭の鼻軟骨を食べる
野菜と鮭の鼻軟骨を酢に漬け込んで作る「氷頭(ひず)なます」という料理にすることが多いです。
このように、加熱をしない調理方法で作られた料理であれば、プロテオグリカンを摂ることができるでしょう。
しかし、鮭の鼻軟骨はスーパーなどでは販売されておらず、入手が難しい食品です。
また、継続的に鮭の鼻軟骨を食べることも難しいので、サプリメントやドリンクなどから摂ることをおすすめします。
プロテオグリカンは、サプリメントやドリンクから摂りつつ、美容液などで補いましょう。
身体の内側と外側からアプローチをかけることで、よりよい肌環境を作ることができるでしょう。