サフラワー油って危険なの?
私たちの食事に欠かせない、食用油。
サフラワー油は、健康によくないという話題を耳にすることも。
サフラワー油は、本当に危険なのでしょうか?
サフラワー油についてご紹介します。
Contents
サフラワー油について
サフラワー油ってどんなもの?
食用油として使用されることの多い、サフラワー油。
キク科ベニバナ属の紅花を原料とする油で、紅花油とも呼ばれています。
紅花は、オレンジ色の花びらがたくさんついた可愛らしい花。
食用油以外には、紅色染色にも使われていますよ。
原料となる紅花には種類があり、どの種類を使用するかによって主成分が変わってきます。
主なものに、
・リノール酸を多く含むハイリノール油
・オレイン酸を多くハイオレイック油
がありますよ。
サフラワー油は、さらっとした風味で伸びもよく、いろんな料理に合いやすい油。
炒め物、揚げ物、ドレッシングなど、いろんな料理に使われています。
食用だけでなく、化粧品などに配合されているものもありますよ。
どうして危険だと言われることがあるの?
サフラワー油が危険な油なのではないか?
と言われる理由は、サフラワー油に含まれるリノール酸のせい。
リノール酸は、以前は健康に役立つ成分として人気を集めていました。
けれど近年、リノール酸のとり過ぎは健康に害を及ぼすと言われるように。
そのため現在では、ハイリノール油の商品が減り、ハイオレイック油の商品が多くなっていますよ。
サフラワー油に含まれる成分
リノール酸ってどんなもの?
血中のコレステロールを下げる効果が高いことから、人気を集めていたリノール酸。
リノール酸は、必須脂肪酸の一つ。
体内で生成することができないため、外から取入れる必要がある栄養素として知られています。
以前は、リノール酸の含まれた商品が健康食品として人気を集めていたことも。
けれど近年の研究結果などによって、リノール酸をとりすぎると健康に悪影響を与えることが分かってきました。
リノール酸を過剰に摂取すると、善玉コレステロールを減少させてしまうことに。
善玉コレステロールが減少すると、血液の流れが悪くなり、動脈硬化などの病気を起こしやすくなる恐れがありますよ。
リノール酸の代謝物であるアラキドン酸には、体内の炎症を引き起こす恐れがあるとも。
これらのことは、リノール酸を過剰にとった場合に起こることで、適量であればあまり問題はないと言われています。
オレイン酸ってどんなもの?
リノール酸に取って代わり増えてきたのが、オレイン酸。
オレイン酸は、悪玉コレステロールが増えるのを抑え、善玉コレステロールが減るのを抑えてくれる効果があると言われています。
そのため、動脈硬化などの予防にも役立ってくれますよ。
酸化することが少ないため、体内の過酸化物を増やさないというメリットも。
腸の活動を高める作用もあるため、便秘解消にも効果的。
オレイン酸は適量をとることで、体にいい影響を与えてくれると言われていますよ。
サフラワー油を使用する時の注意点
適量をとることが大切
サフラワー油には、リノール酸やオレイン酸などの脂肪酸が多く含まれています。
脂肪酸が不足すると、体に悪影響を与えてしまいますよ。
皮膚が乾燥したり、皮膚炎などを起こしたりしてしまうことも。
脂肪酸は体内でエネルギーとして使われているため、エネルギーが不足してしまう恐れも。
脂肪酸は体内に必要なものですが、とり過ぎるとコレステロールが増えてしまいます。
そのせいで、動脈硬化が進んで心臓疾患や血管疾患などのリスクが高くなってしまうことも。
カロリーも高いため、カロリーオーバーとなり肥満になってしまう恐れもありますよ。
脂肪酸は、適量を取ることが大切です。
サフラワー油は酸化すると体に悪影響を与えてしまう恐れがあるので、新鮮なものをとるようにしましょう。
揚げ物油などは、何回も使いまわしたりせず、1回で使い切ってしまうのがオススメですよ。
サフラワー油の選び方
オレイン酸が多く含まれたハイオレイック油の方が、リノール酸の多く含まれたハイリノール油よりも効率よく有効成分をとることができるというメリットも。
サフラワー油を選ぶ時には、ハイオレイック油の方を選ぶのがオススメです。
商品の成分表やカロリーをチェックして、どのような成分が含まれているのかを確認してくださいね。
容量も様々ですが、新鮮なものをとるためにも自分の使用する量に適したものを選び、できるだけ早く使い切るようにしましょう。
安全で信頼できるメーカーのものを選ぶことも大切ですよ。
まとめ
サフラワー油には、リノール酸が多く含まれたハイリノール油と、オレイン酸が多く含まれたハイオレイック油があります。
サフラワー油を選ぶ時には、有効成分の多いハイオレイック油を選ぶのがオススメですよ。
サフラワー油は適量をとれば体にいい影響を与えてくれますが、とりすぎると体に悪影響を与えてしまうので注意してくださいね。