化粧品に入ってるサフラワー油ってどんな成分?

化粧品の成分表の中にサフラワー油という表示があって気になったことはありませんか?

オリーブ油やシア脂なら知っているけれどサフラワー油は聞き慣れないですよね。

このサフラワー油はお料理でも使うことがある紅花油のことで、

・頭髪用オイル
・サンオイル
・乳液
・クリーム
・メイクアップ化粧品

などにも含まれている成分です。

今回はサフラワー油とはどんな成分なのか徹底調査しました。

どんな成分?化粧品に配合されているサフラワー油とは


成分番号551286のサフラワー油はベニバナの種子から抽出された脂肪油のことです。

お料理が好きなら一度はベニバナ油ことサフラワー油を使ったことがあるのではないでしょうか?

炒め物や揚げ物などで使われることが多いサフラワー油ですが、サラダにかけたりドレッシングを作るときに使ったり用途はいろいろあります。

そんなサフラワー油は化粧品にも使われているんです。

お料理でベニバナ油が定着しているのでそれと区別するために、化粧品の世界ではサフラワー油と名付けられたとされています。

サフラワー油の歴史をチェック


化粧品に配合されるまでに至ったサフラワー油には歴史がありました。

2種類の脂肪酸、リノール酸とオレイン酸の2種が含まれているのがサフラワー油です。

かつては高リノール酸サフラワー油だった

リノール酸は不飽和脂肪酸の一種で大豆油やヒマワリ油などの油脂の他、マーガリンやアーモンド、くるみなどにも多く含まれています。

サフラワー油がサラダ油の1つとして販売された当初に出回っていたのは、この70~80%のリノール酸を多く含むタイプでした。

リノール酸は人間の体内で合成されないため必須脂肪酸で食品から摂取するしかありません。

リノール酸は適量の摂取であれば悪玉コレステロールや中性脂肪を減らしたり、エネルギーの原料になったりもします。

しかしリノール酸を過剰摂取すると善玉コレステロールが減少し、悪玉コレステロールが増加、肥満になりドロドロ血を生み出すこととなります。

その結果血栓ができやすくなり、動脈硬化や心筋梗塞などのリスクが高まります。

さらには細胞組織が炎症を引き起こしやすくなったり、免疫力も低下してくるのでアレルギー症状が出てきたり、がんになる可能性も高くなってしまいます。

1990年代以降は高オレイン酸のサフラワー油へ

1990年頃からリノール酸の摂り過ぎは健康に被害を与えると指摘されるようになり、オレイン酸を多く含むベニバナの変種が発見されると、それ以降はオレイン酸を70~80%含むサフラワー油も販売されるようになりました。

体にいいもの=お肌にもいいもの。

化粧品の中にはこちらの高オレイン酸タイプのサフラワー油が使われているものが多くなりました。

オレイン酸って一体?サフラワー油に含まれている成分


化粧品に使われているサフラワー油はオレイン酸が多く含まれているタイプです。

ここではオレイン酸の効果も含め、詳しく解説していきます。

そもそもオレイン酸ってどんな脂肪酸なの?

オレイン酸を多く含む油脂で有名なのがオリーブ油ですが、ベニバナの変種の発見によってベニバナ油ことサフラワー油も高オレイン酸タイプのものも販売されるようになりました。

オレイン酸は酸化しにくく、加熱にも強く長期に渡って保存することができる脂肪酸です。

体に溜まった悪玉コレステロールを抑制するとともに血管の健康もキープしてくれます。

このオレイン酸、私たち人間の皮膚にも含まれている成分だって知っていたでしょうか?

化粧品に含まれているのもうなずけますね。

体への影響はいいことばかり?オレイン酸の効果とは

オレイン酸を体に摂取した場合に期待できる効果は大きく3つあります。

悪玉コレステロールを抑制する

2種類の脂肪酸のうち動物性食品に多く含まれる飽和脂肪酸を取り過ぎてしまうと中性脂肪や悪玉コレステロールを増やしてしまい、病気へのリスクが高まります。

現代の食事は欧米化が進み、牛肉やベーコン、卵、牛乳などの動物由来の食品を摂取することが多くなりましたよね。

摂り過ぎることで当然体の中に溜まっていくものも増えていきます。

その中の1つが悪玉コレステロールです。

健康を害する原因となる悪玉コレステロールを抑制する働きがオレイン酸にあります。

生活習慣病を予防する

・糖尿病
・高血圧
・動脈硬化

などの生活習慣病と呼ばれる病気全般を引き起こす原因となるのが悪玉コレステロールです。

オレイン酸には体内のコレステロールのバランスを調整する働きもあります。

便通を改善する

オレイン酸を多く含むオリーブ油を飲んで便秘が解消された話を聞いたことがある人もいるでしょう。

オレイン酸には腸管内で吸収されにくい性質があるので腸を活性化させる作用が期待でき、便秘を解消へと導いてくれます。

高オレイン酸のサフラワー油にも同じようにこの効果が期待できます。

まとめ:70~80%がオレイン酸のサフラワー油は美肌に効果

リノール酸を多く含むタイプとオレイン酸を多く含むタイプの2種類あるサフラワー油。

化粧品に入っているのは後者の高オレイン酸サフラワー油です。

もともと皮膚に存在するオレイン酸を多く含み、酸化しにくくお肌をオイルベールで保護する働きも持ち合わせています。

サフラワー油配合の化粧品を使ってその効果を実感してみてはどうでしょうか?


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